会長挨拶

若手医師への技術継承が未来の外科領域発展へ

 

第2回Tokushukai Robotic Seminar 会長
武蔵野徳洲会病院 院長

桶川  隆嗣

 

712日~13日に東京国際フォーラムで、一般社団法人徳洲会主催により、第2Tokushukai Robotic Seminarを開催する運びとなりました。今回のプログラムは呼吸器外科、消化器外科、心臓血管外科、婦人科、泌尿器科各診療科の企画委員5人により、領域横断的内容のセッションも盛り込んで企画しました。今回もエキスパートの先生方を日本全国より多数お招きし、ご講演いただきます。

2012年に前立腺がんに対するロボット手術が保険適用となって以来、泌尿器科領域の拡大にとどまらず、消化器外科、婦人科、呼吸器外科、心臓血管外科、肝胆膵外科など多くの領域で保険適用が進み、急速に普及しました。さらに、2020年には国産初の手術支援ロボットが登場し、国内外から後続のロボット開発も進んだことで種類が増えています。今後は国産ロボットが相互に連携し、国内外で普及が進むことを期待しています。

今回のテーマは「つなぐ技術、ひらく未来」としました。医療におけるロボットの進化を享受しつつ、それぞれのロボットの真価を十分に発揮できるよう、手術を行う医師は、その特徴を熟知することが必要になります。ロボット手術の需要がますます高まるなか、若手医師への技術継承が、未来の外科領域の発展の鍵を握ると考えます。

本セミナーでは、このような視点に立ち、領域横断的に議論を深め、協働関係を構築し、知識を共有・融合する場となることを目指しています。ロボットも実機展示いただくことになりました。多数の皆様のご参加を、心よりお待ち申し上げております。